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September 22, 2005

カネボウ事件

最近、新聞を読んでいて気になったのがカネボウ事件です。

粉飾決算に公認会計士が関与していたわけですが、企業と監査法人の関係を考えれば、起こるべくして起こった事件であると考えます。監査法人から見て企業は報酬をくれるお客さんですから、そんなお客さんに対して、厳しい評価ができるわけがないのです。

「国が会計士を雇って企業の監査をさせるといった検討も必要」と新聞には書いてありましたが、何で初めからそうしないのでしょうか。

私がなぜこのニュースにこだわるのかというと、昔、会計士試験を目指す専門学校に通っていたのですが、あまりに難しくて速攻で挫折したからです。ひがみかよと突っ込まれそうですが、その通りです。

私は会計士にはなれませんでしたが、投資家の端くれです。投資家が正しい判断が下せるよう、会計士には適正な監査をしてもらいたいものです。でも、企業と監査法人の関係は制度を改正することによって一刻も早く変えるべきだと思うのです。

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September 18, 2005

山下達郎「ソノリテ」

発売日の9月14日に買ってから既に4、5回聴きましたが、私がこのアルバムの魅力を紐解くキーワードは、山下達郎がよく言っている「同世代音楽」という言葉です。

私が山下達郎のファンになったのは1989年頃ですから、オリジナル・アルバムをリアル・タイムで購入するのは「アルチザン」「COZY」に次いで3作品目ということになります。ソノリテというのはイタリア語で「音の響き具合」という意味だそうですが、そのソノリテに一番変化を感じるのが本作品です。

その兆候はシングル「忘れないで」(アルバムの3曲目)が出たときにはっきりと感じていましたが、これまで私たちの耳を楽しませてくれていた、秀逸なドラム&ベースの力強いリズム・パターンを土台に奏でられる親近感のあるメロディーという構成は鳴りを潜め、弦楽器、金管楽器のバリエーションが広がって、その分打楽器の当たりが非常に柔らかになったのです。素直に、人の耳にとって非常に自然なバランスの音像を作り上げたという印象です。

そんな自然体な雰囲気が全体を包む中、2曲目の「KISSからはじまるミステリー」ではラップがフィーチャーされており、今までにない試行で大変印象に残る1曲になっています。私はラップについては何も語れませんが、日本語でこれだけ自然に格好よくて、スピード感もあって、山下達郎の楽曲にとても馴染んでいるというのは、ラップのRYOという人の力量は素晴らしいのだと思いました。

また、10曲目に「白いアンブレラ」という曲があります。雨の歌なのに、陽だまりのような暖かさを感じます。楽しい音がたくさん耳に入ってきます。何だかよくわからないけど、理屈っぽいことは考えないで素直に心で音を受け止めたい、そんな気持にさせてくれる印象深い曲です。

冒頭に「同世代音楽」という言葉を出しましたが、私はこのアルバムからその言葉について2つの意味を感じ取りました。ひとつは精神的な意味、そしてもうひとつは音楽的な意味です。

アルバム全体の音像は大変柔らかいので「攻撃的」ではないのですが、やっていることは自体は大変「攻撃的」です。それは山下達郎が同世代(50代)の人たちに向けた「まだまだ頑張ろうぜ」というメッセージにも思えます。

音楽的には、音のバリエーションを増やし、音域全体を使って聴いている人を包み込むような深みのある、自然で聴いていて疲れない音を同世代の人たちに提供してこうという意味が感じ取れます。

私は30代なので、このアルバムを聴いて山下達郎が少し先へ行ってしまった感じがしました。おそらく今回の変化は本当の意味で理解できないと思います。これから10年、20年と年齢を重ねていくどこかで、このアルバムを作った山下達郎の気持がよく分かるのかもしれません。

ところで、このアルバムのコンサートを想像すると、これまでのドラム、ベース、ギター、サックス、キーボード、シンセサイザー、コーラスに、更にオーケストラが加わった豪華かつ賑やかな構成が目に浮かびます。私が知っている中ではバリー・マニロウに近い感じです。ツアーは来年からのようですが、今から楽しみです。

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September 17, 2005

休日の東京

休日の東京はとても穏やかです。

都バスに乗って窓の外に目をやると、オフィス・ビルには人気がなく、行き交う車も時間に追われる様子がありません。外を歩くと、目の前をとんぼが横切りました。それを目で追うと、視界は澄みきった青空に導かれ、夏から秋への季節の移り変りを知らされたのでした。

こんな晴れた休日は、東京の郊外で木々に囲まれて過ごすのもよいものです。私はそれと同じくらい、近所の街並を見たり空気を吸ったりすることでいい気持になれます。

新しい季節の始まりです。

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