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August 18, 2007

加山雄三「星の旅人」

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正直言って、ここまで良いとは期待していませんでした。

どうしても年齢の話題が先に立ってしまうのですが、やはりそこは避けて通れないのでやはり触れてしまいますが、とても70歳の人が書いたとは思えないほどポップです。そして、シンガー・ソングライターの先駆者たるメロディー・メーカーぶりは健在で、繊細で優しいメロディーが心に響くのです。

古希という先入観は取っ払って、一音楽作品として真正面から受け止めましょう。決して期待を裏切らないと思います。一番凄いと思ったのは、全曲書き下ろしという直球勝負を挑んでいるところです。オリジナル・アルバムは10年ぶりだそうですが、往年のヒット曲の1つくらい録り直しで収録して彩を添えたとしても誰も文句はないと思うのですが、そんな小細工は一切していません。なので、聴く人も手加減は不要ですから、本気で打席に立ちましょう。

人によって好みがあるので一概には言えませんが、私にとって「これは少し落ちるな」と思うような曲はひとつもありません。普通、どんなに好きなアルバムでも「全曲良い」と思う作品は滅多にないものですが、「星の旅人」の一曲一曲にはそれぞれに味わい深さがあります。

今年は、加山雄三ブームが来そうな予感です。

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August 17, 2007

林家三平

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随分前のことですが、テレビ番組のインタビューでミヤコ蝶々さんが「寝る前には落語を聞いている」というお話をされていました。何となく「いいなー」と思って、それ以来、私も真似して時々寝ながら落語のCDをかけているのです。

CDは1枚しか持っていないのですが、その唯一の1枚は林家三平のライブです。1枚しかないので、もう何十回聞いたかわかりませんが、最近になってその魅力を強く感じるようになりました。

私は林家三平をリアル・タイムでは見ていません。アルフィーの坂崎幸之助が大の三平ファンだっかことから、アルフィーファンの私もその影響で、三平の没後にその存在を知ることになりました。聞いた話や調べたところによると、型破りな反面、ギャグや小話が多く、「あれはくだらない」「あんなのは落語ではない」といった批判も多かったそうです。しかし、CDに収録されている「源平盛衰記」を聞いていると、講談の調子には素晴らしいものがありますし、何度も脱線して途中に小ネタを挟むのですが、それが本編と一体化しているかのように作り上げられているところが凄いと思います。

繰り返し聞いていると、まるで音楽のようなリズムで話が流れていることに気付かされました。そう思えてくると、音だけ聞いているだけで心地よいのですが、ミヤコ蝶々さんが寝る前に落語を聞くというのもその辺に理由があったのかもしれませんね。リズムは噺家さんによっていろいろだと思いますが、ちなみに三平落語はテンポが良いので爽快な感じがします。

最近、私は「音楽好き」という粋を越えて「音好き」になっています。以前は、乗り物に乗っているときは必ずヘッド・フォンで音楽を聴いていたのですが、最近は乗り物の走る音が楽しくて、音楽を聴くのはやめて電車やバスの音を聞いています。そんな私が次にハマる音は「落語」かもしれません。

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August 16, 2007

フィギュアスケートの音楽2006 その2 ~ ボンド「シャイン」

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かなり期間が空いてしまいましたが、フィギュアスケートの音楽2006 その1で触れたBondの「Libertango」のCDを買ったので紹介します。

この曲は浅田舞選手が使用していた曲で、なかなかカッコよかったのでいつか聴こうと思っていました。夏休み中、いくつかお店を回ったのですが、BONDを扱っているお店はあまりなく、あっても1枚だけとかそんな感じでした。また、探すときはジャンルが難しくて、小規模のお店だと「洋楽ポピュラー」に分類されているのですが、大型店だと「クラシック」だったり「イージーリスニング」だったり色々でした。

「リベルタンゴ」は2002年のアルバム「シャイン」に収録されています。クラシック音楽を今風にアレンジして演奏しているセクシー・ストリングス・ユニットと思っていたのですが、実際はクラシックに限らず、オリジナルも含めていろいろ演奏しています。夜に車を運転しながら聴いてみたのですが、最初、「これは途中で飽きるかな」と思いました。打ち込みによるビート(多分)に乗せてストリングスが旋律を奏でるというパターンで、同じようなテンポの曲が続いたからです。そして、同時に女子十二楽坊を思い出しました。何年も前の話ですが、女子十二楽坊はテレビで見て新鮮に感じたのでDVDを買って見たものの、速攻で飽きてしまったのです。バリエーションがなかったんですよね。でも、BONDはそんなことはなく、都会的なイージー・リスニングとして悪くないと思います。「Strange Paradise」(ベンチャーズの「星への旅路」)なんかも入っていて意外でした。

「リベルタンゴ」を聴いていると、舞ちゃんの舞いが頭に浮かびます。

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August 15, 2007

阪急電車大全集 後編・京都線

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夏休み中は、DVDをたくさん買ってきて順番に見ているのですが、そのうちのひとつを紹介します。テイチクから出ている「阪急電車大全集 後編・京都線」です。以前に買った「近鉄全線の記録」もこの会社から出ているののですがですが、どちらもナレーションがあってテレビ番組のような感覚で楽しむことができます。

阪急京都線は、京都へ行った際に河原町~大宮間の移動で使う程度なのですが、梅田までの間はどんな雰囲気の沿線なんだろうというのを前から知りたいと思っていました。このDVDはそんな私にぴったりです。

阪急線は梅田を起点に神戸、宝塚、京都に伸びる主要路線と、それに付随する支線から成る鉄道網です。主要3路線は梅田を出て、2.4キロ先の十三駅からそれぞれの行き先へ向かって枝分かれしていきます。1つの駅を起点に3方向へ放射状に伸びる形態は、路線図を見るとシンプルで綺麗なネットワークです。このような路線網を持つ私鉄は関東では存在しないと思いますが、もしあったとしたら、一極集中形ですから混雑で大変なことになりそうですね。

DVDでは支線を含めた京都線の全沿線が細かく紹介されています。私はあまり乗ったことがないので、一度聞いただけでは理解できないこともいくつかありましたが、関西圏の路線図を確認しながら見るとより理解が深まると思います。一番難解なのは運用形態がやたら複雑なことですね。通勤特急、特急、快速急行、準急など、種類がたくさんあって、さらに千里線との直通列車や、大阪市営地下鉄堺筋線の直通列車も入り混じって、旅行者が行っていきなり乗るにはなかなかハードルが高い路線です。

沿線は大半が住宅地で、特に、梅田と京都の中間に位置する高槻市は、大阪へ出るにも京都へ出るにも便利なベッド・タウンとして発展を続けているようです。将来は十三から新大阪へ接続する計画案もあるそうなので、是非、実現させて欲しいと思います。新幹線を新大阪で降りて、大阪までひと駅乗ってから阪急に乗るというのは非常に面倒ですからね。でも、もしそうなった場合、どういうダイヤを組むのかな…。

近鉄に比べると観光色が薄いので、車両も沿線もそれほど面白いとはいえませんが、関西の鉄道会社は各社が競争して少しでも良くしようという働きが凄く感じられるのです。なので、私は鉄道については関東より関西の方が好きですし、乗っていてわくわくします。

気が向いたら前編の神宝線も見てみたいと思います。

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近鉄全線の記録・後編

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後編は大阪線、名古屋線、そして伊勢方面の中部地方寄りの路線を収録しています。伊勢湾台風での被害を機に名古屋線を標準軌化した歴史や、伊勢方面の観光案内など、前編に負けず劣らず内容は盛りだくさんです。

私はこの後編を見て伊勢にそそられ、実際に4月に行ってきました。現在、私が一番好きな車両は伊勢志摩ライナー(ISL)なのですが、名古屋駅であの丸っこくて人なつこいような姿に初めてご対面したときは興奮しましたね。8月には南大阪線や名阪ノン・ストップ特急にも乗りましたので、今年はこのDVDに沿って旅に出ているようなものです。

鉄道のみならず、沿線に暮らす人々の様子なども垣間見えて、いろいろ勉強にもなりました。特に、三重県についてはこのDVDを見るまでほとんど知らなかったのですが、伊勢神宮へも行き、歴史まで勉強することによって理解が深まりました。

そんな感じでいろいろな角度から楽しめますので、是非一度ご視聴下さい。

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近鉄全線の記録・前編

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私は幼少の時期を奈良で過ごしました。なので、どこかへ出掛けるときは必ず近鉄電車に乗っていました。奈良公園へ行くときも、京都へ行くときも、そして大阪へ出るときも。そんな近鉄の電車が懐かしくなって、ネットで見つけたDVD「近鉄全線の記録」を買ってみました。

前編と後編の2枚に分かれているのですが、沿線の紹介、車輌の紹介、歴史の説明など、各路線が詳しく紹介されています。私が子供の頃に乗っていたのは奈良線、京都線くらいでしたが、それらは近鉄全線のうちのほんの一角で、大阪線、南大阪線、橿原線、名古屋線など、その世界はとてつもなく広いのでした。日本最大の私鉄であることは頭では理解しているのですが、DVDを見るとその規模に改めて驚かされます。関東地方の感覚からすると、近鉄の規模というのはありえません。

前編は奈良線、京都線、橿原線、南大阪線など、関西寄りの路線を収録しています。奈良線では、石切あたりの生駒山へ向かっていくところの勾配の様子や、生駒山トンネルの工事の様子、生駒山ケーブルなどを懐かしく見ることができました。また、南大阪線は私にとって未知の路線だったのですが、古墳群、当麻寺、飛鳥、吉野方面といった観光地の紹介もたくさんあって、「是非、行ってみたい」と思わせる内容でした(先日、行ってきました)。

各路線の紹介の他、新旧の車両まで詳しく紹介されていますので、型名や特徴まで深く学習!?できます。このDVDを見て、実際に近鉄電車を乗りに行っても面白いでしょうし、いつも乗っている人が見ても新たな発見があるかもしれませんよ。

<2007年3月12日投稿の記事を再編集>

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セフィーロの次に乗る車

昨年末以来、たまにエンジンの異常ランプが点灯するようになったのですが、ディーラーによると点火プラグの交換が必要らしいのです。交換に要する費用は約8万円なのですが、その話をされたとき、車検を通したばかりで予算がなかったのでそのまま乗っています。

暖かくなってからは異常表示が出なくなったのですが、それを直しても直さなくても下取り価格は変わらないとのことでしたので、ここ数ヶ月は自分の中で買い替え機運が高まっています。下取りといっても、もうすぐ8年になりますから20~30万円がいいところなのですが、それでも値が付くうちに乗り替えたいところです。

検討当初は、昨年に発売されたばかりのスカイラインで気持はほぼ決まっていたのですが、ギャラリーで何度も見たり乗ったりしているうちに、狭さが気になってきました。セフィーロはシーマと同じ室内の広さを持っていますので、スカイラインに乗ると窮屈に感じてしまうのです。それに内装も質感がいまいちで、車内にいると前に乗っていた1500ccクラスの車に近い雰囲気を感じます。

セフィーロの後継はティアナですが、走りがつまらなそうだし、あまりにたくさん走っているので自分が乗る気にはなれません。セドリックがまだあれば絶対第一候補なのですが、その後継のフーガはスタイルが嫌い、名前が嫌い、内装も嫌いで、絶対買いたくありません。特に計器類の周りは重厚な感じがして落ち着かないですね。(世間の評判はとても良いのですが。)

そんなわけで、現行では欲しい車がありません。そこで、今、注目しているのが中古車です。セドリック、グロリア、シーマあたりの中古車に乗り替えるというのが現在の最有力プラン。確かに、新車の方が車検は3年来ないし、日産なら2台目なので優遇してくれそうではあるのですが、こんな機会がないとシーマに乗れるチャンスもなかなかないでしょうからね。あと、「中古」というのを一度体験したいんですよね。それで養った目を家を買うときにも生かしたいと思っているのです。

気分は最高潮なのですが、お盆は店がお休みです…。

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August 13, 2007

加山雄三「CONCERT TOUR’91 “時を越えて”」

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とにかく「すごい!」のひとことです。歌ってよし、弾いてよし、そしてカッコいい、140分の間、ずっと目は釘付け、そして耳は聞き入ってしまいました。ステージを見てこんなに衝撃を受けたのはバリー・マニロウのDVD以来です。

途中、「そういえば、バリー・マニロウのステージを見たときの感覚と少し近い気がする」と思ったのですが、それはステージ構成に共通点があるのかもしれません。自身が可能なパフォーマンスを惜しみなく次から次へ繰り出して、観客を引き付けて離さないところは加山雄三もバリー・マニロウも同じです。私は、加山雄三がギターを弾きながら歌う「蒼い星くず」がとても好きで、直立してたんたんとギターを弾きながら歌っている姿にとても魅力を感じます。時々、カメラを意識して斜に構えてみたり、視線をそちらにやって表情を緩めたりするところも大好きです。

セット・リストを見ると、作曲者には「弾厚作」の名前がずらっと並び、作家としてもいかに実績が大きいかということがよくわかります。それでいて、ステージでは自身の作品以外のものもたくさん取り入れていて、特に「知床旅情」「見上げてごらん夜の星を」では特に大きな観客の感動を誘っていました。

中盤過ぎでは洋曲も披露し、 「アンチェインド・メロディ」(2006年のバリー・マニロウのアルバム「THE GREATEST SONGS OF THE FIFTIES」でバリーもカヴァー)はとても良かったです。

一番思ったのは、加山雄三がステージの中央に立って歌っていればそれだけで成立してしまうということです(もちろん、裏方のみなさまは必要ですよ)。このツアーではステージ上のセットがとてもシンプルなのですが、これは非常に良かったと思います。客席のみんなも、テレビの前のDVDの視聴者も、加山雄三をストレートに感じたいわけですから、過剰な演出は何も要らないんですよね。

次は是非生で見るぞー。

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August 12, 2007

カッコいい…

昨日、NHKの「思い出のメロディー」で加山雄三がヒット曲のメドレーを歌っていました。

今年で70歳になるそうですが、とても見えないですよね。エレキ・ギターを弾きながらスタンド・マイクで歌うその姿は、若い頃とは違った味があって、私の目にはとてもカッコよく映りました。まだまだ「勢い」を感じさせながら、それでいて演奏も歌声も程よく力が抜けていているのです。

これからDVD↓を買いに行ってきます。
CONCERT TOUR’91 “時を越えて”

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August 11, 2007

誕生日

さっき思い出したのですが、来週の月曜日は私の誕生日。すっかり忘れていましたが、2日前の今日になって思い出しました。まあ、どうでもいいですね。

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August 10, 2007

近鉄が阿部野橋に…

あべの橋に行ってから4日後にこんなニュースが飛び込んでくるとはなんてタイムリーなんでしょう。近鉄が阿部野橋に日本一高いビルを建設するというではありませんか。

先週、JR天王寺駅を降り、向かいの近鉄あべの橋駅の周りを歩いてみました。駅のすぐ南側は路面電車が象徴するように、昭和の雰囲気が漂う昔ながらの商店、飲食店が軒を連ねていますが、やや駅を離れて西へ一本入ると、再開発によって完成したと思われる商業用や住宅用のビルが続いて、綺麗な新しい街ができていました。歩きながら、「おそらく、この再開発の波が周辺に拡大していくのだろう」なんて思っていたのですが、まさか翌週に超高層のニュースを聞くことになるとは…。

この再開発地区のあたりは小高い丘になっていて、さらに西へ進むと急に土地が一段下がるため、そこへ降りるための階段があります。私はその先が何であるかを知った上で、階段を下りていきました。すると、そこには階段の上のビル群とは時代まで違うのではないかと錯覚するような異質の雰囲気を持った風景がありました。周辺地域と隔離されたようなこの雰囲気は、遊郭の名残なのでしょう。そう、ここは昔遊郭だった場所なのです。現在は料亭の看板が並んでいますが、その奥には女の売り物が見え隠れしています。

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この一帯は旧赤線区域で、その実態は現在も同じと聞きます。すぐ隣では再開発が進んでいますが、超高層ビル建設によってそれはさらに加速していくことでしょう。そのとき、この一帯は開発の波に飲まれてしまうのでしょうか。街の浄化を願うなら、そうなってしまう方がよいのですが、この街の風景は歴史的、文化的な側面もないとは言えません。事実、赤線を描いた小説もたくさんあります。私にはどっちに転んで欲しいという希望はありませんが、行く末を見守っていきたいと思います。

話を戻しますが、株式市場は超高層ビル建設のニュースに敏感に反応して、近畿日本鉄道、近鉄百貨店の株が急上昇していました。昨日と今日では実態はまだ何も変わってないと思うのですが。私は近鉄沿線に住んでいたことがあり、近鉄は好きな企業なので嬉しいニュースではありますが、総事業費の700~900億は本当に回収できるのでしょうか。それに700~900億というのも、随分幅がありますよね。素人の意見ですが、現段階では結構アバウトな情報だと思うのですが、それにしては株が反応し過ぎな気がします。でも、まあ、それが株なんですかね。

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August 08, 2007

鶴橋

鶴橋で電車を降りると焼肉の匂いが漂っているという話を聞いて、最後に寄ってみることにしたのですが、それは本当でした。

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鶴橋

駅を出ると、ガード下はコリアン・タウンで、物産店や衣料品店が密集していて、中を歩いてみるとなかなか面白かったです。例えば、ミッキー・マウスのTシャツが売っていたのですが、なんと顔が怒っているのです。「オリジナルでこんなのあるか…!?」と思って、タグを見てみるとサイズも書いてないのです。隣の洋品店では、店のフロアに卓袱台を置いて夫婦で昼ごはんを食べていたり…。大阪っぽい韓国みたいな…。

私はランチで焼肉を食べて、鶴橋から名阪ノン・ストップ特急、アーバン・ライナーで名古屋へ向かい帰路につきました。

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アーバンライナー

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伊勢志摩ライナー(名古屋駅)

おしまい。

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生駒

奈良県生駒市、ここは私が幼少期を過ごした故郷のようなところです。

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近鉄生駒駅

もうここに知っている人は誰もいないのですが、関西へくると、どうしても立ち寄りたくなってしまいます。本当は、生駒の滞在時間を短くして石切神社へ行く予定にしていたのですが、疲れていたこともあって、石切は次回にして、この旅の残りの時間は生駒で過ごすことにしました。

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生駒山(昔住んでいたあたりから)

生駒に住んでいたのはもう30年近く前のことになります。駅は大きくなり、畑の代わりにマンションが増え、道路が整備されたりしてはいるものの、小学校へ向かう途中の田んぼは未だあったりして、私の記憶の中の生駒の面影は未だたくさん残っていました。

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通学路の田んぼ

私は東京生まれですから、普通なら「田舎がない」人なのですが、父が転勤族だったので、学生時代は転校等で苦労した反面、今になってこんな心の拠り所という財産を贈られたような気がします。特に、生駒山を見ていると、育ての親に見守られているようです。

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鈴虫寺

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鈴虫寺。本当は苔寺へ行くつもりだったのですが、苔寺は予約申込をしていないと拝観できないらしく、その隣の鈴虫寺へ何気なく寄ることにしました。私はこのお寺を知りませんでした。大きいわけでもないのですが、階段を上がって門の方へ向かっていくと、混雑で人がごった返していました。

10分少々並んだでしょうか。拝観料を払って中に入ると、意外なことに、100人くらい入れる広間に通されて、そこで説法を聞かせていただけるという趣向が待っていました。しかも、お茶とお菓子で参拝者を客人としてもてなしてくれるのです。

さっきの船頭さん同様、聴衆の心を掴むお話はさすがでした。内容はここには書きませんので、是非一度、足を運んでお聞きになって下さい。何気なく寄ったお寺でしたが、今回の旅行の中でも印象に残ったところのひとつです。

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August 07, 2007

嵯峨野

「嵯峨野といえば、竹林に覆われた山道」と、勝手に思っていたのですが、トロッコ列車に乗って、舟で川下りをしてこそ真に嵯峨野を楽しめる、と今回私は思いました。

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嵯峨野

京福線の嵐山駅から10分ほど歩いたところに、トロッコ電車の乗り場があります。そこから亀岡までトロッコ電車で行き、亀岡駅からバスで川下りの乗船場へ、そして舟で渡月橋まで帰ってくるのです。切符はトロッコ嵐山で通しで買うことができ、5,000円くらいでした。

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橋梁を渡るトロッコ電車

桂川を左手に見て、木々に囲まれながら上流へ向かっていくトロッコ電車は涼しげでとても爽快でした。嵐山へ行くのなら絶対にお薦めです。

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トロッコ電車から見下ろす桂川

川下りは2時間かかったのですが、水量によって速度が異なるため、早い日は50分程度で下ってくる日もあるそうです。この日は猛暑にもかかわらず、船頭さんは苦しい様子をひとつも見せず、舟をこぎながら案内役を務めていました。トロッコ電車とは反対に、今度は川から山を見上げながら下流へ進んでいきます。こんな体験はなかなかできないですね。

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途中、「笑う山」といのがあって、なんだか微笑ましい気持になりました。

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笑う山

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渡月橋

終点の渡月橋が見えてくると、船頭さんから「今日はありがとうございました」と挨拶がありました。すると、乗客からは惜しみない拍手が送られたのですが、これは、観客の「いやいや、こちらがありがとうですよ」という気持の表れでした。大変な肉体労働でしょうが、船頭冥利に尽きますね。

舟の旅を終えた私は、渡月橋を渡り、阪急嵐山駅から桂へ向かいました。

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阪急嵐山駅

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西ノ京

当麻寺から橿原神宮を経由して、近鉄橿原線で西ノ京へ向かいました。この日は土曜日で、急行が西ノ京へ停車します(平日は通過)。朝4時起き、そしてこの前は猛暑の中で当麻寺を参拝してきたので、電車の中では熟睡してしまいました。

薬師寺は西ノ京駅から歩いてすぐのところにあります。薬師寺では本尊の薬師如来が印象に残りました。五木寛之の本では両脇の日光菩薩、月光菩薩に目が向いてしまうと書いてあったので、マニア趣向の私もきっとそれと同じ感想を持つのではないかと自分で自分を予想してみたのですが、それは外れて薬師如来に一番魅力を感じました。日光菩薩と月光菩薩は立像なので並んで立っているとどうしても線が細く見えてしまうのですが、薬師如来はどっしり座っておられて、お顔の表情も人々の不安を取り去ってくれるような穏やかさがあって、ずっとその前にいたくなります。まるで、子供にとっての親のような安心感、存在感でした。

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薬師寺

薬師寺を出ると、そのまま真っ直ぐ5分も歩けば唐招提寺に着きます。畑や田んぼの多い場所でした。ここは私が幼少期を過ごした生駒市からは少し距離が離れるし訪れるのも初めてなのですが、それでも同じ奈良の匂いがして、なんだか故郷に帰ってきたような気になりました。それは長谷寺へ行ったときも、さっきの当麻寺でも同じでしたが、西ノ京はさらに生駒に近いせいかより強くそのような感覚がしました。

唐招提寺の最大の見所は金堂なのですが、あいにく改修工事中で、それが終わるのは平成21年夏頃だそうです。門だけ見て次へ行こうかと悩みましたが、金堂は抜きにしても好きなお寺として唐招提寺を挙げる著名人は多いと聞きますので、やはり中に入ることにして拝観料600円を払いました。

薬師寺は全体的に壮大な印象がありますが、唐招提寺はこじんまりとしていて、とても落ち着く空間でした。唐招提寺は鑑真によって開かれたお寺として有名ですが、境内の北東にその鑑真の墓所である開山御廟があります。境内の隅にあたる静かな場所でした。門の奥には、先に向かって真っ直ぐ道が続いていました。
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一歩中に入ると、鮮やかな緑色をした紅葉の葉の吹き抜けの天井、そしてふわふわに見えるほど生き生きとした緑の苔のじゅうたん、それはまるで自然でできた緑の邸宅でした。
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「緑浴」、そんな言葉が似合いそうな、緑の素晴らしいところでした。唐招提寺は何度も足を運んでみたくなるお寺です。

このあとは西大寺に寄って京都へ向かうのですが、西大寺までは徒歩で行くことにしました。猛暑の中、何でそんな選択をしたのか今思うと意味不明なのですが、お陰で橿原線の車窓から見える垂仁天皇陵を間近で見ることができました。

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垂仁天皇陵

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當麻寺

当麻寺駅は乗降客がまばらな田舎駅でした。改札を出て、當麻寺までは10分くらい歩きます。昔ながらの家屋や緑が鮮やかな田んぼの合間を細い道が続いていきました。肌を焦がすようにジリジリと照りつける日差しは、体の芯からも熱を沸かせるようで、東京とは違って大変に強烈でした。

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當麻寺周辺の景色

この前日、タイミングよく「百寺巡礼(奈良編)」という五木寛之の本を私に貸してくれた人がいました。そこには、今回私が回る予定の當麻寺、薬師寺、唐招提寺についてが書かれていたのでとても参考になりました。読んでしまうと先入観ができてしまうというデメリットはありますが、逆に、ポイントを逃さないということの有意義さを取って、私は電車で一読したのでした。

今回、私がこのお寺を選んだのは東塔、西塔の三重塔を見たかったからです。いずれも奈良時代の創建当初の建築だそうで、千数百年という時間を旅してきたその姿と対面してみたいと思ったのです。しかし、本を読んでいるうちに、私の興味はこの寺の立地と中将姫の伝説へと移っていきました。

私は本に紹介されているとおり、仁王門に向かって階段を上がっていき、その門を額縁に見立てて奥の二上山の風景を切り取ってみました。
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「百寺巡礼」によると、飛鳥時代、都で権力者が亡くなると、大和から二上山を越えて河内で埋葬されたそうです。大和の人々にとって、二上山のふもとに位置するこの寺は生と死の結界、そして山の向こう側は死者の国だったのです。私もそんな思いで二上山を見上げていると、静けさや孤独感のような何とも言い難い空気を感じたのでした。大和から二上山の方角は西です。東から日が上り、そして西へ沈むように、この地の人々の魂は大和から河内へ向かっていくということなのでしょうか。

参拝を終えると、私は西塔へ向かいました。高い位置にあるので、真下から見上げる感じになるせいか、実際の大きさよりも堂々としていて立派に見えました。ただ、それよりも西塔は周辺の雰囲気も含めて何か寂しげな印象を受けました。一方で、そのあとに見た東塔は賑やかで明るい感じを受けて、西塔と対照的に思えました。これは私が実際に受けた直感的な印象なのですが、今思うと、さきほど述べた西と東の話に通じているような気もします。

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西塔

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東塔

このお寺の本尊は当麻曼荼羅という、いわゆる織物で作られた絵です。中将姫が一夜にして織り上げたという伝説が伝えられていますが、本堂にはその中将姫の像があります。「百寺巡礼」では「セクシー」と紹介されていますが、その表現が適切かどうかは置いておいて、確かに、一般の仏教的な感覚からすると異質の魅力というか、引き付ける魅力があると思います。當麻寺を訪れた方は、是非、中将姫の伝説をお読みになって(ネットでいろいろ紹介されています)、そして本堂の中まで入って像に会ってみて下さい。

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August 06, 2007

さくらライナー

新大阪からJRの在来線を乗り継いで天王寺へ。そして近鉄南大阪線のあべの橋駅より当麻寺へ向かいます。その前に、大阪の町を歩く機会は滅多にないので、私は天王寺駅周辺を探索してみることにしました。

駅を出て間もなく、私はいきなり意外なものを発見しました。路面電車です。近鉄を中心に関西の私鉄に関する情報はだいたい押さえていると思っていたのですが、まさか大阪に路面電車があるとはチェック漏れでした。ちなみに、その路線は阪堺電気軌道といって、南海電鉄の子会社だそうです。短い時間の間隔で次々と電車がやってくるようでしたから、使いやすそうな印象を受けました。いつか乗ってみたいと思います。
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阪堺電気軌道

当麻寺までは普通列車で行く予定でしたが、駅周辺をぶらぶら歩いて戻ってきたら、ちょうどホームにさくらライナーが止まっていたので、チャンスと思いそれに乗りました。次の停車駅の尺土は当麻寺より先になるので、尺土まで行って2駅戻るのです。

内装はカーテンやシートがさくら色をしているため、照明は白いのですが、室内全体がさくら色のような感覚でした。狭軌ながら車体断面を標準軌と同様にしているそうですが、アーバンライナーと比べると何となく室内がコンパクトな印象を受けました。予定外でしたが、これで前回の伊勢参宮時と合わせて、アーバンライナー、伊勢志摩ライナー、さくらライナーの全てを制覇できました。

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近鉄26000系さくらライナー

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N700系

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東海道新幹線の新型車輌、N700系に乗るため、私は5時過ぎに家を出て、東京駅6時発のぞみ1号博多行に乗り込みました。普通席でしたが、座席の前後の感覚がとてもゆったりしているように感じました。先頭部が非常に長く、ホームで撮影するのが難しい車輌であります。とても眠かったので、新大阪までの2時間26分のうち大半は寝ていました…。

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