昨年の8月、Amazonでi Pod(40GB)を購入しました。
友人の勧めと話題性、機能性に惹かれて買いました。小型ながら、家にあるCDソフトの中身をスポンジのように次々と吸収していきましたが、100枚分くらい入れ終わった時点でもまだ容量には余裕がありました。
通勤時、胸ポケットに入れたi Podから延びる白いヘッドフォンのコードを人目にちらつかせるのがちょっぴり優越感でした。また、MDと違って出掛ける前に持って行くディスクを選ぶ手間がないので楽でもありました。なので、それまで使っていたMDウォークマンはレギュラーを退いてベンチを温める役に成り下がってしまったのです。
しかし、買う前から懸念していたi Podの欠点が次第に気になって仕方がない状態に陥ったのです。それは音質の悪さでした。MP3ですから音質に限界があるのは仕方ないのですが、屋外にいてヘッドフォンで聴く分にはそれほど気にならないだろうと思っていました。しかし、毎日聴いていると音色にメリハリはないし、迫力もなく、お気に入りの音楽を聴いても全然魅力を感じませんでした。確かに、MP3にしては音は良いのかもしれません。一見、華やかで綺麗な音という印象はあります。しかし、音そのものの魅力はMDの半分以下だと思いました。
そんなことで、1か月くらいは使いましたが、通勤のお供はすぐにMDに戻ってしまいました。MDもMP3同様、音声信号を圧縮していますからCDに比べれば質は落ちますが、音色や迫力はヘッドフォンで聴く分にはCDと比べてもそれほど遜色はありません。音にこだわる人は私と同じ感想を持たれると思いますが、大半の人はi Podに流れてしまうのでしょう。
山下達郎がファンクラブの会報でi Podについて「あんな音で音楽を聴きたくないな」と言っていました。全くその通りです。近年、パソコンとオーデイオの垣根はなくなってきた印象がありますが、やはりその間にはどうしても埋められない溝があると思います。i PodとMDもその一例ではないでしょうか。
いい音で音楽を聴けるなら、毎朝ディスクを選ぶ手間も逆に楽しみに感じます。
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