昨日、今日と千葉マリンスタジアムで行われた「ロッテ×広島」を観戦しました。結果からいうと、広島の2試合連続サヨナラ負けで、その不満をブログにでも書かないとストレスが爆発しそうなのです。
しかし、まずは不満は置いておいて、今年は広島の監督がマーティ・ブラウンになり、交流戦のこのカードはセ・リーグの試合では見ることのできない「外国人監督同士の戦い」なわけで、両監督の采配対決も興味の深いところでした。
まずは13日。先発はカープが大竹、マリーンズが清水でした。大竹はコースに速球が決まり、私の知る限りでは今シーズン一番の出来でした。一方の清水は9安打を浴び毎回のように走者を背負うも、自身の粘りかカープの拙攻か、結果的に7回途中までを1失点に抑えました。
先に動いたのはカープ。病み上がりの大竹を、無失点ながら1点リードの5回で降板させました。マウンドを受け継いだのは高橋です。6回裏を無失点に抑え、7回も2死を取りました。ここでバレンタイン監督はフランコに代打パスクチを送りました。私は嫌な感じがしました。そして一発だけは打たれてくれるなよと天に祈りました。しかし、そんな願いもむなしく、パスクチがとらえた打球はレフト方向へ高々と舞い上がり、そのままフェンスを越えていきました。少し詰まったかとも思いましたが、バックスクリーンの旗は打球と同じ方向に気持よさそうになびいていました。フランコだと左対左になりますが率はそこそこ残しています。そこに、大して試合に出ていない上に打率が2割そこそこのパスクチを送って当たったというのは、監督が打った手を賞賛すべきでしょう。
さて、パスクチの一発で同点になったこの試合は延長戦に突入しました。10回表、「ここを抑えてサヨナラで勝つよ」と言わんばかりに、バレンタイン監督は抑えの小林雅を送り、走者を出しながらも無失点で切り抜けました。すると10回裏はブラウン監督が「それならうちも」と思ったかどうかは知りませんが、対抗するかのように抑えのベイルを投入してきました。終盤から何となく打つ手がバレンタイン監督の後手に回っている気がしました。こういうときは得てして良い結果にはならないものです。すると案の定、雨がひどくなってきてマウンドがぬかるみ、ベイルは投球中に足を痛めて降板。さらには、急遽あとを受けた林も制球が安定せず四球で走者をため、最後は福浦に打たれてジ・エンドでした。
カープは11安打に1四球ですから、延べ12人が塁に出て、うち3塁打が2本もあるというのに得点はわずか1。拙攻を繰り返していては試合の主導権は相手に渡ってしまうものです。まあ、負けるべくして負けたといえるのですが、絶対一発警戒の場面でパスクチにその一発を食らってしまった高橋を私は恨みました。あれがなくて1-0のままだったなら、ベイルも雨がひどくなる前に投げられたのに。そしてもし勝っていたなら、野手陣は「投手陣、ありがとう」と次の試合に奮起しただろうと思ったりなんかして…。この日はバレンタイン監督の誕生日ということで、カープも彼を祝福してしまったようですね。
続いて14日。ファンも昨日の嫌な負けをどうしても引きずってしまう心境です。この3連戦が始まる前、私はどうしてもこのカードを勝ち越したいと願っていました。昨年、ロッテ戦は1勝5敗と一方的にやられたのです。そしてそれは、交流戦でペナントレースから大きく後退してしまった昨年を象徴する対戦成績でもあるのです。このロッテ戦を5勝1敗で仕返しというは難しいでしょうから、せめて五分の戦いをして交流戦の負のイメージを払拭して欲しいのです。そして、そのためにはまず千葉マリンを2勝1敗でと願っていたのです。という矢先の2連敗でしたので、私は大変落胆していました。
黒田、渡辺俊の先発。黒田なら何とかしてくれるだろうと期待しつつも、相手は渡辺俊ですから1点でも先制されると一気に劣勢に陥るような気がしました。そして、その不安は2回に早くも現実となりました。昨日、代打を送られたフランコがライトへ先制ホームラン。さらに、続く橋本もフランコと同じような打球を放って連続ホームラン。1点どころかたちまち2点を先制されました。昨日の捕手は里崎でしたが、今日は橋本を起用して3安打猛打賞。ここにもバレンタイン監督の冴えを感じました。
さて、カープは何とか渡辺俊を引きずり降ろし、3-3の同点で9回表の攻撃を迎えました。マリーンズは前の回から薮田が当番。カープは先頭の前田が倒れるも、3者連続四球で満塁のチャンスを得ます。特に3人目の福井はファールで粘りに粘って、最後に四球をもぎとり繋ぐ執念を見せてくれました。「いい仕事」だと思います。ここで打順は9番の倉に回りました。黒田が投げるときは倉が捕手なのですが、次の回から投手は代わると思われましたので、打力の低い倉には当然代打が出されるものと私は考えました。栗原にさえ代走を出し、点を取るために勝負を賭けた場面です。しかし、ブラウン監督はそのまま倉を打席に送りました。四球のあとの初球ストライクを狙い打ち、それが定石通りのバッティングではありますが、その通りの球がきてもそれを打ち返す力がないのなら、せめて四球狙いで追い込まれるまで球を見極めて欲しかったのですが、初球を簡単に打ち上げて犠牲フライにもならないセカンドフライ。ベンチには木村一喜とか、倉よりよっぽど打てそうな野手がまだいたのですが。
10回表、バレンタイン監督は前日に続き同点で「勝利宣言」の継投、小林雅をマウンドに送りました。しかし、カープがまたしてもチャンスを迎えます。先頭の梵がライト前ヒットでノーアウト1塁。走者は俊足。自信なさげな小林雅にじわじわプレッシャーをかけて何とか得点をもぎ取りたい場面です。ここで嶋に打順が回ったのですが、嶋は素人でもわかるくらい絶不調ですから、当然バントと思われました。ところが、9回の倉の打席に続き、またしても謎采配の強攻策。当然のように嶋は三振に倒れました。続く新井はライト前ヒットですから、嶋の打席は何て無駄だったのでしょう。前田が5番にいるわけですから、嶋を送って新井を敬遠される恐れもなかったわけですから、甚だ疑問です。前田は結局併殺打に倒れ、またしても得点することができませんでした。
バレンタイン監督の「勝利宣言」はこの日も実を結び、またしてもサヨナラでカープを下しました。というよりは、「カープが勝利を放棄した」とでも言いたくなるような試合でした。これで今季2度目の同一カード3連敗。打つべき手を打って負けたのなら仕方ありませんが、ブラウンさんがバレンタイン監督をライバル視しているのか、何か妙な意識が平常心を乱してしまい、戦術を打つ前の段階で負けていた気がします。それにしても、これで昨年から通算で対ロッテ1勝8敗となりました。投手が牽制球を投げる度にブーイングを送る野球を知らないマリンスタジアムのライトスタンドに対する気持も相乗し、私は最高潮に悔しい思いをしています。
見に行った試合が2試合続けてサヨナラ負けなんて、こんなことがあってよいのでしょうか。
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