October 22, 2007

高橋由美子コンサートツアー'94 “Tenderly”

1994年、夏。その年の3月に大学を卒業した私は、7月から就職することになったので、正に社会人なりたてのホヤホヤでした。そんな私が、会社帰りに行ったあるコンサートの記録。13年前に書いたものですが、今、読んでも結構面白かったので、そのまま掲載します。高橋由美子ファン以外は読んでもわからないと思いますが…。

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高橋由美子さんは雨女だという。私には意外なことに思えた。それは、私が北海道へ旅行に行ったときに、車で彼女のアルバムをかけると、曇った天気がことごとく晴れたということがあったからだ。それ以来、私は由美子さんに対する感謝の気持から、彼女を呼ぶ場合には敬称をつけることにしている。感謝の気持といえば、高橋由美子さんのコンサートへ行ったのも、そのためである。

9月11日、中野サンプラザでのコンサート当日、天気は雨だった。実を言うと、私はこのコンサートに行くことが楽しみな反面、抵抗もあった。高橋由美子さんといえば、「アイドル界の最終兵器」と呼ばれるトップ・スターである。そんな彼女のコンサートに行くということは、傍から見れば、単に「高橋由美子を見に行く」としか映らないであろう。まして、「歌を聴きに行く」などと言ってみたところで、誰も聞いちゃいない。確かに、私は根っからのミーハーである。しかし、私がコンサートへ行く目的はあくまでも音楽鑑賞である。当たり前と言ってしまえばそれまでだが、その当たり前の概念が、アイドル歌手のコンサートの場合は通用しない。私が嫌うのはそういった部分で、この日のコンサートに行くことに抵抗を感じたという理由も、そこにある。この日の雨は、私のそんな気持に拍車をかけていた。だが、目的はどうであろうと、行きたいという気持に変わりはなく、その辺は自分自身の心の中で割り切るしかなかった。私は、アイドルであろうと、コンサートを見るという行為は、文化の鑑賞であると捉えている。高橋由美子さんのステージがそれに値するものかどうかは、これから見てみなければ分からないが、彼女の持つ歌唱力や表現力からすれば、期待は大である。誰に何と言われようと、これから私は、高橋由美子さんのコンサートという“文化”に触れるのである。(以下、敬称略)

6時40分、場内が暗くなり、ステージの白い幕が上へ上がり始めた。同時に、リズム楽器のみの演奏が始まり、ステージ上には、4人の踊り子の影が横一列になって現れた。あのうちのどれかが高橋由美子なのか。それとも、4人ともバック・コーラスの人か。全員が、カーニバルのときのような衣装を身に纏っている。やがて、1曲目のイントロに入り、4人のうちの、赤と白の衣装の女の子が、どうやら歌い始めるらしかった。高橋由美子のコンサートを見慣れた人、あるいは前列にいる人ならば、どれが彼女であるかをすぐに見抜いたことだろう。しかし、我々(2人で来ているので)の席は2階の後から2番目。ここさえ経験すれば、あとはどこの席に行っても「近い」と感じることができるような、遠い場所である。私の目が高橋由美子の存在を認めたのは、1曲目の「Step by Step」が始まってからだった。

それから、6曲目まではシングル曲の応酬で、ノリで攻める「お祭りコンサート」といった感じであった。1階のお客さんは総立ちで、盛り上がりは加速の一途をたどっていたが、そんな中で私は、由美子の歌の上手さ、特に、声のハリの良さを見逃してはいなかった。

6曲目が終わると、MCが入った。何を喋ったかはよく覚えていないが、そこで盛り上がりは一段落し、場内は落ちついた雰囲気に包まれていった。話の中身も、そのような空気を作り出すような真面目な内容だったと思う。そんなムードを受けて、7曲目は「友達でいいから」。流れるような、実に配慮の行き届いた構成である。「友達でいいから」では、大きなコーヒーカップが登場し、由美子はそれの上で歌った。「友達でいいから」が終わると、由美子は一旦ステージから姿を消し、照明は消された。少し経って、ステージの正面は一面の星空となり、左側の高い段の上には、バイオリン奏者の女性が現れた。彼女が演奏を始めると、白いドレスに身を包んだ高橋由美子嬢が、ステージ下段の中央に再登場した。曲は「ETUDE」。聞こえてくるのは、バイオリンとピアノの音だけである。そして、歌が始まる。声を発する観客は一人もいない。静寂に包まれる場内。由美子の抑揚の効いた歌声が響き渡る。このときの彼女は、先程までの、アイドル・高橋由美子では決してなかった。歌声だけでなく、歌を表現している彼女の全てが本当に素晴らしかった。「ETUDE」が終わると、続いて、彼女自身の作詞による「A Song For You」。「ETUDE」同様、美しい高音、澄んだ歌声で、観客を魅了した。私は、これまでに16回、いろんな人のコンサートを見てきたが、このシーンは、その中の3本の指に入れたくなるくらい感動的なものだった。この2曲を歌い終えた由美子の表情には、安堵の色が伺えた。場内からは、割れんばかりの拍手が起こっていた。

その後は、アルバム「Tenderly」からの曲が続いた。まずは「天使か悪魔」と「8分休符」。どちらも、是非生で聴きたかった曲である。「天使か悪魔」が始まると、さっきの雰囲気とはがらりと変わり、“ムード音楽”といったような大人っぽいステージとなっていった。1回のコンサートで、これだけ多彩な展開を見たというのは、ちょっと他に記憶がない。だいたい、アイドル歌手のコンサートにバイオリン奏者が登場するなんて、聞いたことがない。それに、アイドル歌手があんなに歌が上手くていいのだろうか。私は、自分にとって前代未聞のこのステージに、感動を通り越えて、驚きの連続だった。

アルバム「Tenderly」の曲はさらに続き、「週末が晴れたなら」「Kissする前に」を歌った。「週末が晴れたなら」はストリングスの音が印象的だった。そして、「Kissする前に」は一番聴きたかった曲だったので、非常に嬉しかった。この曲はリズムが大好きなのだが、ドラムスのラインがアルバムと少し違っていたので残念だった。さて、このあたりからコンサートはもう大詰め。序盤のような盛り上がりが、さらに勢いを増して復活してきていた。そして、高橋由美子は、再び、アイドル・高橋由美子に戻っていた。曲の方はシングルが3曲続き、観客は狂喜爛漫といったすごい盛り上がりを見せていた。それにしても、私は、高橋由美子がこんなに元気のよい人だったとは全く知らなかった。序盤と終盤は踊りっぱなしで、決して2,000人のお客さんのパワーにひけを取っていなかった。それどころか、高橋由美子が2,000人にパワーを与えているようなものだった。若干二十歳の、あの小さな女の子の、どこにそのようなパワーがあるのか。とにかく圧巻だった。

いよいよ、最後の曲となった。17曲目は「yell」。最後にふさわしい、なかなか感動的な曲である。歌が終わると、由美子は観客に向かってお礼を言って、ステージから消えてしまった。8時10分頃のことだった。

照明は少し明るくなっていた。拍手は止まない。「アンコール」の大合唱。やがて、「アンコール」から「由美子、由美子」のコールに変わり、場内に響き渡った。そして、再び照明が消された。曲のイントロが始まる。「Good Love」だ。この曲は私も大好きで、アンコールで聴けるとは幸せである。少女のような格好をした由美子が再登場、観客は大喜びである。どのコンサートでも、アンコールというのは形式的になっているが、それでもやっぱり嬉しいものだ。「Good Love」が終わると、「そんなのムリ!」。私が高橋由美子の歌を聴き始めたきっかけの曲である。そして、由美子は最後の挨拶をして、本当にラストの曲を歌った。聴いたことのない曲だったが、秋を感じさせる、少し切ない歌だった。おそらく、次に出るシングルと思われる。全20曲のフルバージョンを歌い終えると、由美子は客席に向って手を振った。演奏はまだ続いていたが、ステージの幕が静かに降りてきて、もうすぐ由美子の姿を消そうとしていた。1時間45分の夢のようなひとときは、こうして終わりを迎えた。すぐに席を立つには、あまりにもステージの余韻が強すぎた。特に、あの2曲のバラードを聴いたときのことを思い出すと、今でも体にしびれが走る。私は、この日のコンサートの感動は一生忘れないと思う。そして、あの歌はいつまでも心の中に響き続けると思う、きっと。

とにかく素晴らしかった、というのが、私が言葉にできる感想である。歌声、演奏、構成もさることながら、何と言っても高橋由美子の表現力だろう。高橋由美子にとって、歌手業というのは副業である、という印象を私は受ける。では、本業は何か。それは、女優業である。これは、本人の話を聞いていてもそんな感じがする。何が言いたいのかというと、ステージ上での高橋由美子は、女優・高橋由美子が歌手・高橋由美子を演じているという気がしてならない。あのステージは、歌手の域を完全に出ているものであったと思う。もちろん、コンサートなので歌を歌っただけで、芝居をしたわけではない。だが、あのステージで見せた、まるで別人が何人も出てきたかのような多彩な展開は、歌手の顔しか持たない人には到底できない芸当だ。やはり、高橋由美子は、最終的には女優なのか。彼女は、「アイドルはビジネスです」と言い切る。アイドルはビジネス、それは、歌手業は副業ということになるのでは。あれだけの歌唱力を有していながら、それは実にもったいない話だと思う。それに、高橋由美子の書く詞は非常に良い作品で、作詞の才能もある。しかし、ここで私がつべこべ言っても仕方がないので、今後も高橋由美子の音楽活動に注目していようと思う。

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July 22, 2007

松クリスタル 代々木スペシャル(2004.9.25~26)

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昨夜、何となく気が向いて、久しぶりに松浦亜弥のライブDVDを見ました。

彼女のコンサートへは10回以上足を運んだような気がしなくもありませんが、回を重ねるごとに目に見えて進化していくステージ・パフォーマンスと歌唱力は観客の目を引きつけて離しませんでした。

コンサート・ツアーのDVDはたくさん発売されていますが、一番のお勧めは「松クリスタル 代々木スペシャル」です。このコンサートへは友達にチケットを取ってもらって実際に行ったのですが(しかも昼・夜)、初のソロでのアリーナということもあって、セット・リストは質・量ともに最高でした。※

私がこのライブで好きなのは、オープニングがバラード(「YOUR SONG~青春宣誓~」)で始まるところで、しっとり聴かせておいて、2曲目から一気に盛り上がりを加速させていくところが爽快なのです。主要なシングルはだいたい聴けますし、MCもたくさん入っているので、あまり馴染みのない人でも実際に会場で見ているような感覚で楽しめる一枚です(特に大画面テレビで見ると…)。

代々木SPは土日で3公演あって、私は日曜日の方に参戦しました。あの日は確か、雨でした。昼はアリーナ、夜はスタンドにいたのですが、アリーナは後方でしたが、花道がすぐ近くにあったので、「ドキLOVE」のときに本人を間近で見ることができました。やはりスタンドよりアリーナの方が盛り上がります。あれから3年経ったわけですが、まさか3年越しにこんな記事を書こうとは…。

あやコンは2005年2月の座間以来、全く行っていないのですが、DVDを見ていたら久しぶりに行ってみたくなってきました。まだソロでやってるのかな…。

※ 聞いた話によると、2003年秋のツアー「あややヒットパレード」序盤のセット・リストは今までで最高だったらしいのですが、かなりハードだったらしく、本人の過労もあり途中から曲数が減ったらしい…。あいにく私が見たのは曲数が減ったあとなのでした。

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May 19, 2007

ピンクリボン de カープ

本日、5月19日、広島市民球場ではデーゲーム開催に合わせて「ピンクリボン de カープ2007」というイベントが行われています。球場では女優の宮崎ますみさんによる始球式、検診の実施、パンフレットの配布といった様々な催し物が企画され、乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の大切さを呼びかけます。

さきほど中継で試合開始直前の様子を見ていましたが、宮崎ますみさんが始球式のためマウンドに上がると、ベースボール犬ミッキーがマウンドに駆け寄っていきました。宮崎さんは笑顔で声援に応え、見事に役目を果たしてマウンドを下りていきました。

宮崎さんは乳がんを早期発見により克服したことで知られていますが、そういう経験をされた方が大勢の観衆の中で元気な姿を見せることは、同じ病気の人に大きな勇気を与えることでしょうし、検査を受ける人が増える効果にも繋がることでしょう。

プロ野球は試合を行うだけではなく、このような市民に向けた広報的な役割も果たしていけば、人気がどうこう言われる以前に重要度が増すと思います。今回のキャンペーンは良い一例だと思うので、これからもっと増えていくことを期待したいですね。

しかし、現在、試合は0-5で負けています…。

ピンクリボン de カープ2007実施について

ミッキーくん、宮崎ますみと始球式

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January 10, 2007

気になるCM

最近、ポッキーのCMが気になるのです。

私はテレビCMにはあまり興味がないので、CMが印象に残るということは少ないのですが、ポッキーのCMは楽しそうな踊りと曲が頭から離れないんですよね。それと、出演している女の子がかわいらしいのでネットで調べてみたら、それが新垣結衣ちゃんという子だと知りました。名前だけは知っていたので、「この子が新垣結衣か」と思いましたが、最初はモーニング娘。の子だと勘違いしていました(新垣違い…)。ポッキーのHPでCMを見れるのですが、45秒、30秒、15秒の3パターンがあるようです。多分、私は15秒のCMしかテレビで見たことがありませんが、15秒が簡潔で一番好きかな。なんか、元気をもらえるCMでいいですよね。

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