December 16, 2009

長谷寺(2009)

今年も長谷寺にやってきました。

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来てみて初めて知ったのですが、現在、ちょうど「西国三十三所結縁御開帳」の期間中でしたので、迷わず特別拝観の方へも行ってきました。

特別拝観は本堂脇から入場します。まず、入口で少量のお香を左手の手のひらに盛られるので、案内に従いそれを両手に擦りこみます。次に、左手に「結縁の五色線」を付けて下さって、いよいよ本堂の中へ。長谷寺参詣は5年目ですが、本堂の中へ入るのは初めてです。

通された先は、何と、10メートルを超えるご本尊の御足の前でした。今回の特別拝観では、この御足に触れることができるのです。そうすることで、観音様とのご縁を結べるのだそうです。そして、最後はひとりひとりにお経を唱えてくれます。

私は幼少の頃に奈良に住んでいたこともあってか、4年前にこの長谷寺と出会いとても親しみを感じて、それ以来、毎年訪れています。そんな大好きな長谷寺のご本尊に近づくことができて、今回はとても有意義な参詣ができました。4年前、心身緊張状態だった日常の自分を、自然体に解放してくれたのがこの長谷寺でした。

今回もあのときのように、自分にとっての自然体を思い出させてくれたような気がしました。何か転機のきっかけになるかもしれません。

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December 04, 2009

千日聞き流しせよ

法隆寺に関する文献を読んでいたら、「千日聞き流しせよ」という佐伯定胤(同寺の103世管主)の言葉が目に止まりました。要は、わからなくてもいいから、千日聞き流してみなさいという意味です。

この言葉には大変共感します。石の上にも三年といいますが、2年前、電気通信主任技術者を目指そうと思い勉強を始めた頃、私は教科書の内容がさっぱり理解できませんでした。それでも、同じところを繰り返し読もうと努力しているうちに、何となくわかってきて、気がつくと絶対無理だと思っていた資格を見事手に入れていました。

仕事も同じで、諦めず正面から立ち向かって地道に努力していると、道は開けてくるものです。自分は才能もないし不器用な人間なので、「千日聞き流しせよ」の精神で、地道に築き上げた能力を、さらなる努力で維持していくしかないのです。

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April 01, 2009

東勝寺(宗吾霊堂)

宗吾霊堂の歴史を調べてみると、「義民」や「直訴」といった言葉を必ず目にします。辞書によると「義民」とは、正義のために一身をささげる人民とあります。そして、その代表的な人物が佐倉惣五郎。江戸時代、佐倉藩主の酷政を将軍綱吉に直訴し、民は救われましたが自らは死罪となったのです。

直訴したら死罪になるなんて、現代では想像にも及ばない事態ですが、困窮に苦しむ民を救うために自らの命を引き換えにするその勇気は、見習いたくても決して真似のできることではありません。

佐倉惣五郎を祀る霊堂を有する東勝寺(宗吾霊堂)は、イメージからして緊迫感のある厳かな雰囲気かと思いきや、お寺の前まで近づいてみると、真言宗豊山派らしく、明るく庶民的な風情が漂っていました。

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池越しに見た鐘楼堂の風景は、伽藍の中で一番心に残りました。
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March 04, 2009

護国寺

有楽町線の駅から少し歩くのかと思っていたのですが、駅の階段を上がると、そのすぐ横が護国寺の入口でした。

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このお寺は真言宗豊山派の大本山。なるほど、どおりで総門の向こうに見える奥へと続く階段が、総本山である奈良の長谷寺の回廊を思わせます。本堂に向かって階段を上がっていくと、起伏はそれほどでもないものの、この土地が丘陵地であることがよくわかります。木々に囲まれ静かな時が流れている空間なのですが、サンシャインがほど近い、都心の真ん中にこんな場所があったのかと少し驚いてしまいました。すぐ隣が池袋なのですが、護国寺は豊島区ではなく文京区で、反対側は茗荷谷や小日向あたりもすぐ近くと思えば、この落ち着いた雰囲気も不思議ではない気がします。

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本堂の前まで来ると、雰囲気がどことなく池上本門寺に似ていると思いました。土地の起伏の仕方や伽藍の様子が近いからかもしれません。本堂の形、そしてその背後に空しか見えないということも共通しています。本堂でお参りを済ませると、私はその奥を覗きこみました。すると、どこか懐かしい、木造建築の香りがしてきて、暫くそこに居たい気分になりました。この日、疲労のため午後は会社を振休にして護国寺へやってきたのですが、帰って休むよりも、この場所へ足を運んで正解でした。

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帰りは春日通りへ出てバスで帰ったのですが、大通りへ出る途中の小道の風景はどこか懐かしい雰囲気感じがして、いつまでも変わらないで欲しいと思いました。

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January 31, 2009

新井薬師

新井薬師は、奈良の長谷寺を総本山とする真言宗豊山派のお寺で、正式名称は新井山梅照院薬王寺といいます。

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真言宗豊山派のお寺は、これまでに長谷寺、石手寺(愛媛県松山市)、西新井大師を訪れたことがあるのですが、いずれものお寺も周辺に人の賑わいがあってどこか明るい雰囲気がありました。季節のせいかもしれませんが、それらのお寺と比べると、新井薬師はどこか寂しげな印象です。今は冬ですが、秋風が似合うたたずまい。

ご本尊は弘法大師の手彫によるものだそうです。

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January 06, 2009

深川不動

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1月3日、深川不動へ初詣に行ってきました。それほど広い参道ではないため、ご覧の通り行列ができていました。このお寺、正しくは「成田山東京別院深川不動堂」といいます。真言宗智山派です。

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November 03, 2008

五百羅漢寺

五百羅漢寺は目黒不動のすぐ隣くらいのところにあります。以前、テレビでみうらじゅんが紹介していたのを見て、一度行ってみたいと思っていたのです。

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このお寺、元は江戸の本所五ツ目にあったそうで、そこは現在の江東区大島あたりになります。明治通りの亀戸と西大島の間に「らかん通り」というのがあるのですが、その所以はどうやらこの羅漢寺にあるようですね。

松雲元慶により彫像された五百羅漢像のうち、現存する約三百の像が当寺に安置されています。最盛期(1700年頃)は美術館のように一方通行の見学コースが設けられ、その様子は葛飾北斎などにも描かれています。

現在、像は羅漢堂というところに安置されています。羅漢像に近寄ってみると、一体一体には命が通っているようで、私は背筋に緊張を覚えました。それぞれの像には教えが書かれていましたので、私は一体ずつ表情を伺いながら、気に止まった3つの像の教えを頂戴しました。

ひたすら咲く花のように
無心に生きる
解空定空尊社

父の徳行は、子のための
最上の贈物である
羅怙羅尊者

身を捨ててこそ
浮かぶ瀬もあれ
無両光尊者

どれも穏やかなお顔をされた像でした。今、私の心は色々なことで乱れているので、これらの教えを胸に1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

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September 28, 2008

石手寺(四国八十八箇所霊場51番)

松山に住んでいたときは、毎年、初詣に訪れていたお寺です。今回は道後温泉に宿泊した翌朝に自転車でやってきました。

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お寺の入口から本堂の方向に向かって回廊が続き、その両脇にお守りや食べ物が売っているお店が並んでいます。観光客やお遍路さんで賑わいがあって、雰囲気の明るいお寺という印象です。よく調べてみると、このお寺の宗派は真言宗豊山派で、総本山は奈良の長谷寺。なんの因果か、私は3年前に長谷寺へ行ってからそれまで最悪だった仕事上の運気が一転し現在に至っているのですが、それから毎年長谷寺参詣を欠かさず、お守りも常に携帯電話に結んでいるくらい長谷寺には感謝しているのです。その長谷寺と、松山に住んでいたときの馴染みのお寺が全く同じ宗派だったとは…。今年、同派のお寺を訪れそれと知ったのは、西新井大師に続き2回目です。

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どおりで、親しみやすい雰囲気と、回廊の感じがどこか総本山に似ています。お寺の背にはすぐ山があり、建物は全て平地部分に集まっているのでそれほど大きさを感じませんが、国宝の仁王門(運慶の作とも言われている)や三重塔、鐘、さらには洞窟まであって、なかなか密度の濃いお寺です。

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本堂でお参りを済ませると、脇にある階段から裏手の山へ上がっていきました。どうやらこの山を1周すると、八十八箇所分のお参りができるみたいなのですが、時間がないのでとりあえず山頂まで行くことにしました。意外に山道は険しく、とても疲れてしまいましたが、山頂は城山が見渡せてとても気持がよかったです。

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隣の山には弘法大師の像があり、なかなかの大きさなのですが、私は中学生のときに写生をしたことがあります。そのとき、隣で一緒に絵を描いていた岡田君が歌っていた♪弘法大師を知ってるかい 弘法大師を知ってるかい 弘法大師を 知ってーるーかい という意味不明の歌が未だに忘れられません…。

さて、真言宗豊山派ということですっかり親しみを感じてしまった私は、回廊沿いの仏具屋さんでお守りに赤い色の数珠を買いました。カープがクライマックスシリーズ、そして日本シリーズへ行けますように、そして自身の幸せを願い、赤い色を身につけることにしたのでした。なかなか目立ちます。

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August 29, 2008

瑞泉寺(鎌倉)

晴れ間がのぞいたと思ったら、次の瞬間には雨が落ちてくる、まるで小さな子供の表情みたいな空模様。そんな中、私は鎌倉市の東部、二階堂の細道を瑞泉寺へ向かって歩いていました。

瑞泉寺へは鎌倉駅から歩いて行くこともできますが、往路は鎌倉宮までバスに乗り、そこから歩くことにしました。バスを降りたら鎌倉宮の脇を真っ直ぐ先へ進みます。車がすれ違うのがやっとなくらいの狭い道で、自分の足音がこだまするくらい静かな山の中でした。ひぐらしの鳴き声が晩夏を思わせます。

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鎌倉宮から7~8分歩くと、瑞泉寺の入口に到着です。その先は山に囲まれ、奥に本堂の屋根がわずかに見える他は、伽藍の様相が全くわかりませんでした。お寺ということを知らなければそれと分からず、単に日本庭園か何かと思ってしまうことでしょう。

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入口で拝観料200円を払い、中に入ると、左手に庭園を見ながら先へ進んでいきました。すると階段があって、山の上へ上がっていきます。そして階段を上りきると山門があるのですが、この山門を抜ける次の瞬間が、私がこのお寺を訪れて感じた最高の風情なのです。

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写真では伝わりにくいのですが、門を抜けた瞬間視界に飛び込んでる、日本庭園の魅力を凝縮した絵画のような景色があまりにも素晴らしいのです。これが紅葉の季節だったらどんなに美しいものか、想像を絶します。

境内は花や木々が溢れんばかりで、それでいて整然としているので、気品がありながら万人を楽しませてくれる華やかさも持ち合わせているように思います。

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本堂をあとにして総門へ下りてくると、そこはやはりお寺であることを忘れてしまいそうな静かな山の中。さっきの景色を思うと、龍宮城へでも行って帰ってきたような気分と言ったら大袈裟でしょうか。それにしても、このお寺は私にとって存在の仕方がとても興味深いのです。山に囲まれているせいもあり、外周からは存在感をあまり感じないのですが、かといって隠れようとしているわけでもなく、中では堂々と存在しています。外見の印象ではなく、中身を重んじるという思想なのでしょうか。

ここ、瑞泉寺の空気は静かで穏やかでありながら、周囲に影響されない強さのようなものも感じます。かといって疎外された感じもなくて、何とも言い難い不思議な空間です。

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August 04, 2008

成田山新勝寺

京成成田駅の改札を出ると、日はもう暮れかけていて、表を歩くのはそれほど苦ではありませんでした。成田山新勝寺をお参りするのは4~5年前の初詣以来になると思いますが、それは私が仏閣に興味を持つ前のことでしたので、興味を持って訪れたのは今回が初めてです。

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駅からお寺の総門までは徒歩10分少々。総門は竣工してまだ2年ということだけあって、全体が輝いているようでした。総門をくぐり先へ進むと、その奥には仁王門が見えてきます。総門とは対照的に、1830年の建立というだけあって、物静かな落ち着いた雰囲気で、参詣者に安心感を与えてくれます。

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仁王門を抜けると、その先に急な階段があって、その脇には石碑と大木が急な斜面に荒々しく立ち並んでいました。仁王門の表側とは異なり、裏側は厳しさを感じます。日本の伽藍や庭園を見ていると、「対象」という要素がいろいろな形で織り込まれていて、それが全体の均衡を作り出しています。

階段を上がると、大本堂が見えてきます。階段が急な分、本堂を下から鋭角に見上げる感じになるので、迫力や存在感が増して見えるのです。

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月並みな表現ですが、やはりお寺に来ると自然に気持が落ち着きます。特にこの数ヶ月、私はもやもやした嫌な気分が続いていましたから、今日はそんなことを忘れさせてくれました。

新勝寺は新旧の建物が境内の中で競演しているようで、しかもそれぞれの規模が大きく、さすがは大本山です。それを見て、感じるだけでも訪れる価値があると思います。

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成田へ来ると、もしここに空港がなかったら、もっと日本的で落ち着いた門前町だったのにといつも思うのです。帰りはJRに乗ったのですが、酒々井、佐倉、物井あたりまでは田園風景が続きます。実は千葉は米の産地なんですよね。この風景がいつまでも残って欲しいです。

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